2005年01月19日

ノートPCの閉塞感

mama2兄貴(勝手に兄貴呼ばわりw)のところで、めっさ同意の日記が上がっていたのでトラックバック。


mama2兄貴のおっしゃるとおり、最近のモバイルPCはサブ用途がメインの人が多いだろうに、変な多機能で水ぶくれ。重量が太るだけならまだしも、値段までビールっ腹になっているような気が非常にする。
これでは、おいそれと持ち歩けないような高級ノート。モバイルとしては本末転倒のような気がする。
そのうえ、常に持ち歩く製品のはずなのに、持ち運びたくなるようなデザインの妙も感じず、高級ノートなりの『所有する喜び』も希薄。
どうしてしまったのだろう。
確かに最近PCメーカーの新製品発表があっても、機械スキーの変態なのに心が動かない。
妙につまらない製品ばかり。


この感覚はいつかどこかで、と思ったら、バブル期のトヨタのセダンがまさにこんな感じでしたな。
カタログ上では高性能&多機能装備、値段も安くはないけど無駄に高くはない。
でも、要らない装備を削ったり、本質的な使い勝手はユーザーが手を入れてカスタマイズできない。(←パック販売。〜エディションとか〜リミテッドとか。)
なにか新しいコンセプトや表現したい商品世界がないのに、カレンダーどおりに新製品を発表しなければならない。
たとえその意味はなくても、モデルチェンジすればしばらくは販売台数が上がるし。

作ってるほうに、新商品に対する情熱が感じられないから、買うほうも食指をそそられない。
それでいて、売れない売れないと嘆く。


ところが、トヨタの場合は、古参の社員がふと思いついて、『屋根高くして、RVほどじゃないけど居住性に気を配ればいいやん。最近Exivとかカムリとか、背の低い高級そうなセダンばかりやし』といって屋根をガシッとあげたセダンを発売した。
これが意外なほど売れた。

ビスタ/ビスタアルデオ。
当初トヨタ側も売れるとは思わなかったらしいが、地味に販売台数を増やし続け、いかにも若者向けなRVに難色を示し、かといってマンネリ感絶好調の従来型セダンもだめという落ち着いた世代の格好の受け皿になった。

結局のところ、他にない新機構があったわけではない。
『居住性に気を配った使い勝手のいいセダン』というコンセプトが他にはなかったための勝利。


ひるがえって昨今のモバイルPC市場を見れば、あのころと同じマンネリ感が。
特にノートPCは

  もともと単価が高く
  交換できる部品も少ないことからカスタマイズの幅も限られる
  
というあたりが在りし日のトヨタ(今もあまりいいとは言えないけどw)を思わせる。
しかも性能陳腐化による買い替えがデスクトップよりも頻繁というあたりがおいしいのに、それを生かした商売が出来ないところが悲しいところ。


そんな中でも売れているモデルを見ると、製品開発に明確なコンセプトがある商品の一人勝ちが目立ってくる。

たとえばPanasonic『Let's Note』。
アルミのスタイリッシュな外装、徹底した小型化、長時間駆動バッテリーが売り。
現在のコンセプトに収まる前まで、松下のPCはどれもろくに売れなかった。早々にデスクトップからは撤退、以来薄さはアピールするものの、毎年2モデル前後しか発表していなかったことを考えると、目を疑うような人気爆発ぶり。

そして先代のSHARP『MURAMASA』。
米トランスメタの低消費電力CPU「クルーソー」が遅いとか、SHARP社員ですら嫌がるというヤワなキーボードで叩かれながらも、その薄さ、軽さ、ポップアップキーボードなどの凝ったギミック、サブ用途に的を絞ったがためのUSBストレージ対応が人気となった。
(USBストレージなんかは、家庭内LANにするほどでもない独身家庭なんかでは非常にありがたい。USBにさせば、2台のPC間で簡単にデータが動かせる。)
その売りであった、シャープな薄さを捨ててしまった途端に販売台数が落ちたのはどうしようもないけれど・・・。(数値はそんなに変わらないんだけど…)

もっと前までさかのぼれば、「名機」と言われたSONY『VAIO 505シリーズ』なんてのもコンセプトの具現化という意味ではすばらしかった。
あれほどのソリッドな道具としての思い切りのよさ、ステンレスメカキーボードなどのこだわりの機構の使い勝手のよさは他ではありえなかった。
当のSONYですら、その後505を越える話題を呼ぶ、エポックメイキングな製品を出せていないと言うあたりも、「奇跡の名機」らしいといえばらしい。
いっそ、ボードとCPUのせかえて、また再販してもイケるんじゃなかろうか。ドッキングベースなんて無駄なモノつけようなんて思わずに。

(IBM『ThinkPad』とMacは置いておく。どちらもコアなユーザーがいるのと、片方はポルシェのようなイイモノ主義、片方はフェラーリやアルファロメオのようなブランド力で性能を越えた商品価値が売りなので)

これだけ見ているだけでも、売れる、求められるサブノートの姿は明らかと、実は思っていたりする。
     @テレビやドッキングベースなどの余計な多機能ではない、
      電池やキーボードなど使い勝手の部分まで含めた高機能。
     A高機能デザインのコンセプトを具現化する、
      所有する喜びを感じさせるパッケージング。

先にデザインありきではなく、機能が要求した「無駄のない機能美」を感じさせるデザインって、最近のPC市場にはなかなか見当たらないですものね。


今年の春モデルはデスクトップも変な水太りモデルが出てきていや〜な感じですが(NECとか富士通とかのフラッグシップ、もはや部屋に置きたいとすら思えないw なんだあの昭和時代のブラウン管テレビみたいなデザインはw)、この状況からすると、自作するほどではないようなライトユーザーは、どんどんBTOできる通販ベンダに流れて行きそう。


・・・PCについてもそうだけど、実は車やオートバイにいたるまで、耐久消費財の工業製品に求められる商品像って、全部これなんだけどなあ。



SHARP MURAMASA MR PC-MR50H《春05モデル》[PCMR50H]SHARP MURAMASA MR PC-MR50H《春05モデル》[PCMR50H]
【新品】Panasonic Let’s note R3 CF-R3EW1AXR■送料無料■Panasonic Let’s note R3 CF-R3EW1AXR■送料無料■
SONY VAIO(バイオ) type T VGN-T51B/L 《春05モデル》[VGNT51BL]SONY VAIO(バイオ) type T VGN-T51B/L 《春05モデル》[VGNT51BL]
posted by 福島の人 at 14:19| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デジ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。