2006年09月15日

りすくこんさるねぇ?

えーと。
こんな記事でも日経で掲載できるんだ・・・ ( ´Д`)=3タメイキ

【危機管理からリスクマネジメントへ(第28回)[浦嶋繁樹氏]/SAFETY JAPAN [コラム]/日経BP社】
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/f/28/index.html


いや、言いたいことはわかるんだけど、例が悪すぎるうえによくわかってないw

『一部マスコミでも取り上げられているが、橋の欄干(ガードレール)の強度が歩行者用に作られていたため弱かったというのが、実は子供たちが亡くなった事の真相のようだ。あの事故で欄干の強度が保たれていれば子供たちは死ななくてよかった、普通の事故ではなかったのか。』


車体ごとぷちっと潰されて、生存者無しになってたかもね。
そうしたら、どっかのリスクコンサルあたりは『ガードレールの強度が高すぎる。事故の際を想定してクッションのようにやわらかい構造にするべきだ』とか騒ぐんだろうな。
そして『コストが高い。国交省の規定ではもっと低コストのガードレールでいいはずだ』などと言い出すのだろう。


『ただ、この事故、事件にももう一人の加害者がいないだろうか。それは、車のメーカーだ。普段、後続車からの衝突事故は日常茶飯起きている。しかし、車両が燃えるという事故は珍しい。つまり、車は衝突を想定してそれでも被害が少ないように設計しているはずではないだろうか。それが燃えるということは、欠陥車の可能性が非常に高いと私は思う。被害車両から出た火なのか、加害車両から出た火が引火したのかは私も分からないが。 』


わかんねえなら例に出すなw
ガソリンタンク抱えて走る鉄の塊がぶつかってんだぞ。

事故からのプロテクションを考えて、わざわざ車体後部に配置されているタンクから、車体前方のエンジンにいたる配管。そこから漏れ出し気化したガソリンに、アスファルトや車体同士がこすれて発生した火花が一発飛べば燃え上がる。
それはガソリンが揮発性の高い可燃物である以上変えようがない。もしかして、そこいら辺がわかってないのではないだろうか。
液体のガソリンに直接触れなくても、ガス化したガソリンに着火すれば、あとは全体が誘爆する。
スタンドでタバコも携帯も使用禁止にしている意味を理解してないのだろうか。多分こういう人が発火事故起こすんだろうなあ。

配管からの漏れを完全に停めたいなら、完全電気化するくらいしかない。それでも、電解液が漏れ出してキャビンがえらいことになるかも知れんが。(希硫酸は猛毒です)


トラック側の発火だとしても、トラックの軽油タンクは『普通車体外に露出している。』
この人はトラックを見たことがないのだろうか。
もともとトラックなんて、積んでいる箱を外してしまえば、骨組みと駆動シャフトしか通っていない。タンクやタイヤは骨組みに引っ掛けてある程度の構造だ。だからこそ、箱を取り替えることで比類なき汎用性を確保している。
今更それをかえようと思ったら、それはトラックではない別の車種になってしまう。


一般的な車のガソリンタンクは車体後部にあることを知らんのだろうか。
前方にしろと?車両事故は、正面や前方オフセットの事故のほうがおおいのは、リスクコンサルとしては当然わかっているものと思うけど。だから最も事故での死亡率の高い助手席に、要人を乗せることはないのよね。次が運転席。最も死亡率が低いのは後席。

エンジン本体まで緩衝材に使おうというクラッシャブル構造で安全性高めてるのに、そこにタンク置いたら、漏れて気化して発火、乗員が黒焦げだ。後ろにあるのも、意味があって後ろなんだということをわかってないのかもしれない。

車メーカーがどれだけ車体のクラッシャブル構造に気を使っているか、同じ日経系列の記事を見てみればいいんだ。

【ボルボに聞いたエンジンの将来:日経ビジネス オンライン】
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060822/108428/?ST=nboprint


30年も40年も昔の、ボンネット内にタンクのあった車ではあるまいし、現代の車は事故の際に誘爆しないよう、乗員の次に厳重なプロテクションと配置がされている。その上でその限界を上回る衝撃があったということだろうに。
こんなことで欠陥車扱いされたら、設計屋は浮かばれない。

当初から社内で欠陥がささやかれていたというGMの欠陥車と、たまたま酒気帯び運転の馬鹿に乗られてしまった現代のトラックを混同して語るのはかなりおかしい


もしどうしても車両メーカーに懲罰的判決の危機を訴えたいなら、同じフォードの例を使って、例のトヨタハイラックスのリコール進捗状況の公表でも訴えたらいいのに。

【MyNewsJapan:リコール王・トヨタ 欠陥車率3年連続100%超も、回収率さえ非公表】
http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=480&blog_id=1512654


こっちのほうが、よほど懲罰的判例の危機喚起として適当だと思う。
それとも、やっぱり、トヨタを名指しで批判は出来ませんかね?
posted by 福島の人 at 04:13| 福島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月24日

マツダの新型は化け物か!

マツダ・ロードスターについては以前こんなことを書いているのですが。


【Wandering Wanderer: 3代目 マツダ ロードスター】
http://fukusima.seesaa.net/article/6846134.html



今回、プジョー206ccやメルセデスSLKなどと同じく、電動格納式ハードトップを備えた「RHT」を追加するそうで。


【Mazdaニュースリリース】
http://www.mazda.co.jp/publicity/release/200608/0823.html



マツダのサイトを見ると、これまでの電動格納式ハードトップと違い、屋根の収納にトランクを使わないため実用性を犠牲にすることなく電動格納を実現した、とある。
これはデザインの自由度をめちゃくちゃ上げる画期的なギミック。
実際、屋根を開けてしまえば、遠目にはソフトトップとハードトップの差異はわからないと思う。


これだけでも十分ショッキングなんですが、ハードトップモデルとソフトトップモデルの重量差がなんと『36キロ』!!

プジョー206ccは、ノーマルの206と比べると重量差が120キロもありますから、ロードスターはその開閉機構と屋根本体の軽量さは際立っています。
これだけ軽いと、屋根の開閉で普通は前後に重心が移動して運動特性に影響が出てしまう電動ハードトップの欠点は、ほとんど感じないでしょう。


そしてなによりも価格。
最も安い、「素」のRHTは240万円から。もっとも高価なパッケージでも280万円。
このところのユーロ高で、1.6リッターモデルですら300万円レベルのプジョー206ccとでは、走行性能、価格、どれでも太刀打ちできません。
戦略的な価格設定は、各社にとっては戦慄でしょう。
(ハンドリングの気持ちよさ、ブランドイメージやデザインや広いトランク、4人乗車可能の実用性など、それぞれ個性が強いので簡単に比較できないのは十分承知してますが)


いやほんと、マツダは化け物を投入してきたなあ。
フロントマスクと内装が改善されたら、思わず転んでしまいそうだ。
posted by 福島の人 at 18:48| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月12日

3代目 マツダ ロードスター

3代目ロードスター、乗ってきました ゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

・・・とはいっても、試乗車が無くて、ホントに『乗っただけ』なのですが。(´・ω・`)

取材先の近所にマツダのディーラーがありまして、実車を外にディスプレイしていたものですから。

以下、あくまでも個人的な感想
車選びなんてほんとに個人のエゴ。あくまでそういう意見もあるということでひとつよろしくお願いします。


◆外観
パッと見、明らかにでかくなった感触はあります。

大きくなったとはいえ実寸はそんなに違わないのであまり気にしていなかったのですが、実寸以上のインパクトが感じられるデザインです。
(営業氏もそれを察したか、盛んに『大きく、重くなった印象は走り出せばまったく感じません』と強調してましたw
じゃあ試乗させて欲しかったな。残念。)

膨らんで筋肉質になったフェンダーアーチ。初代の清潔感あるリアセクションの造形からすると、ちょっと押し出しの強くなってしまったリアからの眺め。

これは名前はロードスターとはいえ、まるっきりの別カテゴリーに移ってしまった車のように見えます。


今までのロードスターが、昔のテンロク走り屋ブームのような、やんちゃで気軽な感触の残滓を与えるものであったとすると、
今回のは『ちょっと海外メーカーのオープンを意識したプレミアム志向の長兄』といった感じ。

まあ、これはあくまでも外から見ての第一印象。近くによって、触りながら見る限りではそんな印象も多少は薄れてくるんですけどね。


全体的な作りこみはやはり一車入魂、すばらしいものがあります。

フロントデザインはちょっと間の抜けた印象ですが、プロジェクターヘッドランプの内部はなかなかにメカニカルな造形。近くによって見れば、これはこれでアリだと思わせる仕上がり。

営業氏によれば、開発段階からRX-8のような押し出しの強いデザインにする案が根強くあったようですが、ロードスターはそんなキャラクターではないと却下されたとか。

う〜ん、でも、RXシリーズほど攻撃的な顔はしんどいけど、だからといってここまで遠目に間の抜けた印象を与える顔というのも・・・(悩
フロントのエアロパーツ交換するとまた印象もかわるかしら?

なお、このフロントバンパー(フロントノーズ)。フロントフェンダー前部からヘッドライト取り付け部のあたりまですべて一体で作られており、交換時にはフロントマスクをまるごと交換するような作業となります。
パーツ代もちょっと嵩みそうです。
(MAZDA SPEEDの純正オプションで、フロントノーズの部品単体で12万9千円…。
・・・工賃いくらよ? (;・∀・) )


◆幌
折りたたみ式の幌を見ると、雨漏りやドア開閉時の雫の進入を防止する細かな細工がしてあり、『さすが、わかっていらっしゃる』と感心。


普通、幌型の窓は、ウェザーストリップというゴムに窓を押し付けて密封を保つわけですが、今回のロードスターは、圧着部分に段差が作ってあり、ウェザーストリップ上部の一段奥で圧着されるよう細工してあります。

また、幌材自体も、窓の上部にバイザーのようにリブがかかるような加工がしてあり、窓とウェザーストリップの圧着部分に水がかかりにくい構造になっています。
(幌材がバイザーのようにとありますが、ほんの数ミリかぶさっているだけですので、デザイン上の不自然さは感じません。)

これだと、雨天で屋根の上に水滴が乗った状態でも、ドアの開閉で肩口に雫が落ちてくることをかなり軽減できるでしょう。

幌の構造も一新され、幌の開閉時に幌を固定するロックが、ルームミラー上部に一個のみというセンターロックになりました。

今までは屋根の左右にあるロックを、身体を伸ばしてよっこらせと外していましたから、これは楽ちんです。


ルームミラー上部にロックなどがあると、頭の上がゴテゴテしてしまわないか、オープン時の処理が気になりますが。
ロック機構自体は幌側についており、ピラー側フロントヘッダーにはロック受けがあるくらい。

サンバイザーもピラーに埋め込まれ、一体感を損なわないようなスリムなデザインがされており、心配されるようなゴテゴテ感はまったく感じられません。


幌のたたみ方も、今までは幌が前方からのけぞるようにして後ろに開放されていました。
そのため、急な雨天やホコリっぽいところだと屋根の内側が汚れてしまい、専用のトノカバーがどうしてもほしかったわけですが。

今回からは『屋根の天井部分がそのまま幌収納部の屋根になる』Z型折り畳み構造
トヨタMR-Sではもともとこうですが、これだとカバーをかける必要も無く、車内からでも屋根の開閉を完結できて大変使い勝手が向上します。


高速走行時に幌がばたつくのを抑える加工が内側から施してあったり、カタログでは目立たず、きっとどこの雑誌も取り上げないだろう細かな配慮がてんこ盛り。

このあたりは、道具としての使い勝手、利便性をレベルアップさせた、まさに正常進化

作っている自分たちで使い込み、ユーザーや外からの情報を吸い上げていないと、こういう発想は出てきません。すばらしい。(*^ー゚)bぐっじょぶ。



◆内装
せっかくほめたのに、急にけなしてしまうのは心苦しいのですが・・・。

『高級感ある一体感を重視したデザイン』と謳うのはいいのですが、ダッシュパネルに張られたパネルこそそういえるものの。

センタートンネルやセンターコンソールの材質が妙にプラスチッキーで、デザインに負けてしまっています。

幌や内装材パネル、レザーシートをタンカラーにした高級仕様に『VS』というグレードがあるのですが、これなどはセンタートンネル、センターコンソールにタンカラーレザーを張るわけではなく、ただプラスチックがタンカラーなだけ。

思わず営業氏に、『シートと幌だけ別売りしませんか?』と聞いてしまったくらい。


これなら、かなり割り切って、素っ気無いほどシンプルだった初代や2代目のほうがよほど潔い。


BOSEのオーディオユニットなども準備して高級感をアピールしてますが、そもそもこの手の幌車に乗る人は、あまりその辺重視してないもので…。

別に走り屋でもない人でも、『幌だとうるさい、音楽はポータブルプレイヤー持込』と最初からオーディオ外してる人がたまにいますから。

そういえば私も、もう3ヶ月近くオーディオスイッチ触ってないような気が…。真夏の一番暑い時期に放り出していたけど、中のCDは大丈夫なのか (((( ;゚д゚)))アワワワワ


今回は中高年にもアピールしたいとのことですが、高級志向が中途半端というのは、乗っていて辛いと思う。

普通の車に乗っている層にアピールするには、こんなことも必要なのかなあ…。
それとも、私の周りだけがおかしいのかしら…。


座ってみれば、大きくなった分がここに割かれたのか、センタートンネルが恐ろしく太い。
スポーティカーらしく大腿部の周囲は適度にタイト。これはなかなか。

ところが、残念なのがシート。
サイドサポートの張り出しと硬さが足らず、足がせっかくホールドされているのにシートのホールドが弱い。

プジョー205に比べて悪くなったと酷評される、セダンベースの206のほうが、よほどしっかり支えられている感じがします。この辺は腐っても(失礼)フランス車でしょうか。

営業氏によれば、『上半身の開放感があるでしょ』ということらしいのですが。
バケットシートほどはいらないけれども、ある程度きちんと身体がホールドできないシートは明らかに辛い。
下半身のタイトさとシートのホールド不足がかなり不自然な感触。

初代デミオで、当時のコンパクトにあるまじき感触のいいシートを出してきたマツダだけに、もう少しこだわってほしかった・・・。


意外だったのはフロントウィンドウ。
『ちょっと大きくなってウィンドウが寝てしまった、三角窓部分にもガラスが入った』というので、開放感が損なわれるのではと思っていましたが、台形の上部がかなり小さく感じるような作りになっており、座った感じの開放感はやはりロードスター。
実際には、ウィンドウ自体をちょっとだけ手前に持ってきて、傾斜も立ててあるそうな。

やはり、直に見ないとわからないものですね。

三角窓も視界にはあまり入ってこず、視界に圧迫感はほとんど感じません。
ガラスを通して外を見ているのではなく、視界の中にフロントガラスがある感じと言ったら、わかりやすいでしょうか。
これは206のような、グラスエリアの広い車に乗っている身からすると非常にうらやましい。


トランクは広くなりました。

ラウンドシェイプがきつくて横の広がりに不安はありますが、そのかわり縦方向に広くなったような。

緊急用のスペアタイアを排除、パンク修理キットを積むことで、ジャッキ、スペアタイアのスペースがほとんど丸ごとラゲッジになっています。深さが十分あるので、週末にビールをケース買い、その上でほかに買い物しても大丈夫そうです。


◆まとめ
実際見た感触としては、
   ◇ 内装の中途半端な高級感はマイナス、
   ◇ 使い勝手の部分は大幅プラス、
   ◇ 総合的には、『これはこれで大いにアリ。シートさえ何とかしてくれたら』
という感じ。

けなしてしまっているようですが、そうした部分はいわばおまけの瑣末な部分。

基本となる『オープンカーとしての本質的な部分のレベル』は相変わらず高く、作り手の工夫や努力が感じられる最近の日本車には珍しい車。

今までも普通の使い方なら特に不満のなかった車体剛性もさらに高まっているということですから、走りも含めた完成度は高いものと思います。(←希望入ってますw ああ、試乗で外を走りたかった…)


価格的には、5速マニュアル(MT)なら220万円から買える。欲を言えば、ベースグレードは200万を切って欲しかったところですが…

マニアックに6速MTやLSDなどの性能部品を求めず、オープンの開放感と気持ちよさ、ほかに比べればだいぶマシになった利便性を味わうのなら、ベースグレードをドレスアップしたり、シートを変えるなどして楽しめばいいと思う。それで十分満足できるはず。


◆蛇足
最近の日本車はどれもそうですが、最初からオプションありきの設定で、後付で稼ごうという車が多いなあ…。
あまりにパッケージ化するのもどうかと思うけど、『うちの考えるこの車種の、現在の理想の形はこれ!』という自信みたいなものを感じたいなあ。

−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−

<<追記>>
同じオープン乗りの友人から、長い上に字が詰まっていて読みづらいとツッコまれてしまいました・・・。

CSSで指定してみたんですが、どうもこのテンプレートだとうまく認識してくれないみたい。
一応、改行を増やしてみたので、あとはブラウザで大きく表示してくれたりするとありがたいです。<(_ _)>
posted by 福島の人 at 20:54| 福島 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月24日

やはり


そうは言っても、好きになっちゃうと理屈じゃないからなあ。

絶対後で泣くんだろうけど。

ああ、苦労するさまが目に浮かぶ・・・
posted by 福島の人 at 19:58| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月20日

やはり

浮気はいけません。

小柄なほうは疲れても寝かせてくれませんから・・・
posted by 福島の人 at 21:07| 福島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月15日

やはり

惚れたほうが 負け ということで。
posted by 福島の人 at 02:59| 福島 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月27日

レクサス・・・┐(´ー`)┌ヤレヤレ

【ATTENTION】トヨタ嫌い一直線の記事です。トヨタファンの方は読むのをお控えください。

やっちまったな、レクサス。

相変わらずのトヨタ節。
たいしたこと無くても、CMコピーでなんとでもしてしまうマーケティングの騙し技。
こんなことを言うと、トヨタ勤めの友人に嫌な顔されるのは必至なわけですが。

壊れない以外はホントアレなのがトヨタなわけで。

以前からトヨタはアメリカでプレミアムブランド『レクサス』を展開、一定の評価を得てきました。

・・・『LS』だけは。
日本ではセルシオという名前で売られているLS。
もともと国外専用モデルで、日本人にはプレミアムセダンのよさなんてわかるまい、と(ほんとにそこまで思ってたかは知りませんが)国内では販売しない予定であったとか。
バブル経済下にあったころ、日本も好況だから、あるいは売れるかも、と土壇場で発売が決まったというのは結構有名な話。

アメリカ本国でも、LS以外はさほど売れていないのが現状だったりするわけですが。

この度の国内展開に当たって、なぜかそのLSは出て来ません。

・・・4番バッター無しの野球チーム、ストライカー無しのサッカーチーム、アタッカー無しのバレーボール(以下略



で、その代わりに『レクサスの華』(レクサスHPより)と紹介されているのがソアラ・・・ではなくて『SC』。

電動ハードトップオープンを備えた、2+2のプレミアムオープン。
今回のSCは従来のソアラからのマイナーチェンジということで、価格も20万円ほど上がります。

マイナーチェンジした割には、屋根の開閉時間も据え置き。
アルミルーフを採用しながら、先発のメルセデスベンツSLKの18秒、プジョー307ccの20秒を越える状態のまま。
公式HPには『30秒とかかりません』と誇らしげですが、遅いっての。

2年前に発売された子会社ダイハツのコペンが16秒であることを考えると、余計『プレミアム』の言葉が空疎に聞こえる。
トヨタの考えるプレミアムって、持てる技術を徹底的に投入しての開発ではないのでしょうな。
中途半端に見えるところだけ贅を尽くすようなものらしい。
セダンだのならまだしも、スポーツにそれじゃいかんでしょ。セダンだって、ちょっとでも手抜きが見えたら購買意欲をそがれる層が『プレミアム』を求める層でしょうに。

公式ページに踊るコピーもプレミアムを前面に押し出したこってりした印象。
これに騙されて買う人も多いだろうなあ。
でも、競合する車種は2000年も初めからすでに出ているわけで。
それらを見た上ではとてもコピーをそのまま受け入れることは出来ません。

◇『レクサスの華』『個性の表現』
・・・先発のメルセデスSLKを見てこい。
子どもっぽい、えげつない、などといわれて敬遠する意見もありますが。巨大なスリーポインテッドスター、参戦するフォーミュラのイメージでフロントウィングを模したフロントマスク。
これと並べて『個性を発揮』などと言えるかどうか。『華』などと言えるかどうか。

・・・半額以下のプジョー206ccのリアセクションを見て来い。
軽量化のためにペラペラの鉄板を採用する代わり、リブ加工を施して強度を稼ぎ、キャラクターラインを形成。
実用に使えるトランクルーフレールを配して、ルーフ収納のために長くせざるをえず間延びしがちなトランクセクションを個性的に演出。
細かなところまで作りこまれ、購入後3年を過ごした私が見ても魅力が色褪せません。

◇『美しいクーペスタイル』
・・・ルノー メガーヌグラスルーフカブリオレを見てこい。
最近でこそ、ニッサンやホンダからグラスルーフのミニバンが出てるけれど。それを電動開閉ルーフに採用している。

SCはクーペスタイルにすると、後席にはほとんど人が乗れないあたり、半額以下のプジョー206ccと同レベル。
さらに、キャビンにかぶさるルーフは小さくてアンバランス。
上記メガーヌや、プジョー307ccの、同じ4人乗車で破綻の無いクローズ時のスタイルと比較して、果たして『美しい』などといえるかどうか。


◇『オープンエアの爽快さ』『ドライビングプレジャー』
ルーフをあければ、車体を横から見ると運転者の頭しか露出しない。ドアに肘をついて流すような、くつろいだドライブもできやしない。
オープンエアの爽快さなんて感じられないよ。これでは。
開発者はオープンカーを所有したこと無いだろ。でなければ、こんなものがでてくるわけがない。

公式HPには『風と語らう静粛性』などと謳ってはいるけれど。確かにこれだけプロテクションされていれば静粛だろうさ。
でも、これでは語らうべき風は入ってこないだろ。
そもそも、静粛性を求める時点で、それはオープンである必要はない。

ドライビングプレジャーも何も、このサイズで1.7トン・・・。
バブル期のベンツ、560SELあたりのVIP御用達の黒塗り送迎セダンがそのくらいだよな。
それを5000ccのV8エンジンなんていうミニバンかトラックみたいなエンジンで力任せに引っぱると。
走りとは違う意味でドライビングプレジャーを感じられそう。
ミツビシ以来の直線番長...?

副次的な話ですが、この大型エンジン。
燃費も凄い。
ハイオク指定でカタログ値(10/15モード) 8.7キロ。実際にはこんなに走らないだろう事を考えると、アメリカ製SUV並みの狂燃費。
『華』と自称させる位なら、ハリアーだのクルーガーだのより、イメージリーダーのコイツをハイブリッド化するほうが先だろう。

ちなみに、この燃料タンクと屋根の収納のため、トランクはろくに物が入りません。
屋根を開けたら、大き目のボストンバックひとつすら入りません。週末に屋根をあけて優雅に泊りがけの高速クルーズ、というような、こういう車を欲しがるだろう層の使い方にはマッチしないところも素晴らしい。
スペアタイアを積まない、パンク防止タイヤ(ランフラットタイヤ)ですらそうですから、オプションのランフラットタイヤを選ばずスペアタイヤを積むと、さらにトランクは狭くなります。
・・・使い勝手も恐ろしく悪い代物ですな。


価格は680万円だそうです。
このクラスの車で一般的な高級セダンや外国車を買わず、わざわざ変わった車を欲しがる層が競合車種を比較しない訳が無い。
公式HPのコピー『選ばれた人のみの』というは、トヨタのイメージ偏重CMに騙される程度におめでたい人のみという意味に見えますよ。ほんと。

ポルシェボクスター、アウディTTロードスターなどなど、ここにはでてないプレミアムスポーツは数々あれど。
これから新ブランドで、最後発で追い上げなければいけない『SC』でこれではねえ。
いいから、車に詳しく無い層向けの実用車だけ作ってろと言いたくなる。
もちろん数は少ないながら例外もあって、MR−Sなんかは外装のリファインが簡単なのだし、作り続ければよかったと思うのだけど。
(外装がビス留めで簡単に外せるので、サードパーティからもボディセットがいくつか発売された。まるで別の車に変身させる事もできて面白い車だった。
ぶっちゃけ、セイコーの逆輸入クロノグラフやSWATCHみたいに、異なる外装セットを定期的に販売するような仕掛けでかなり遊べたんではなかろうか。
そもそもそういう商品コンセプトだったはすだが・・・。惜しい。)


なお。
レクサスブランドのロアグレードは日本名アルテッツァの『IS』。390万円から525万円だそうです。
・・・あれ?アルテッツァ、206万円から260万円だったはずだけど・・・。

トヨタってほんとに商売だけは上手だな。
その頭を車作りに使って欲しいところです。
posted by 福島の人 at 13:03| 福島 ☔| Comment(2) | TrackBack(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月03日

いろいろと

いろいろと鬱屈することが多いのです。

昨日は、仕事で立て続けにうまく行かないことがでてきて。

今日は、学生時代からの友人を失いまして。(死んだわけではないよw)

去年もいろいろあったけど、何かと出かけて遊んでたんだよなあ・・・

__hr_美術館駐ヤ場3.jpg
日が暮れるっつーのに車談義に花が咲いて、寒い寒いといいながらそれでもやせ我慢して走ったり・・・

206オフ会
会津で206シリーズばっかり40台も集まって、307ccの人も交えて屋根半分だけあけて放置したりして・・・w

そういえば、今年はまだ、一回もオフ会してないや。

遠く高い空の下。みんなは元気かなあ・・・。また屋根あけて集まりたいなあ・・・。
ああ、なんもかも放り出して遊びたい・・・。
posted by 福島の人 at 00:26| 福島 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月26日

らい〜と

うちの可愛い206。
先日当て逃げをくらった後、交換したばかりの右ロービームバルブが逝ってしまっておりまして…。

外装は修理するとそれなりにかかってしまいそうですので(さすがに20万近くも一気に払えない…)、しばらくは放置。
でも、ライトは安全に直結する部品ですし、直すことに。

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posted by 福島の人 at 19:03| 福島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月24日

中古車選び

免許はあるけど、五年以上もペーパードライバー、と言う知人から、「そろそろ中古車でいいから車がほしい」という相談が。

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posted by 福島の人 at 21:59| 福島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月08日

イタ車

 昨晩、車関係のページを渡り歩いておりましたら、『イタ車』なるキーワードを発見。

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posted by 福島の人 at 08:50| 福島 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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